四国のツキノワグマが絶滅の危機に
クマと聞くと怖いというイメージを持つ方も少なくありません。
山に出かけるときなどは、クマに出会わないようにと少なからず警戒することも多いと思います。
クマの生息地に人間が踏み込むことで予期せぬ衝突が起きてしまうということが以前も度々ありましたが、最近ではクマの方から住宅地に出没してニュースになるという事も多くなりました。
エサを求めて人間の住む街に現れるのは、森林の伐採などでクマの生息地が狭められてきていることが原因だと言われています。
北海道にいるクマはヒグマで、本州や四国のクマはツキノワグマなのですが、その数は年々減少しています。
九州にもツキノワグマは生息していたのですが、1957年以降生息を確認できておらず、2012年8月に環境省は絶滅したと発表をしました。
日本ではツキノワグマの南端の生息地は四国になります。
昔は、愛媛県から高知県も含めて四国全域に生息していたのですが、林業被害を防ぐために捕獲が推奨された時期があり、その数は減少しました。
1970年代には徳島県で報奨金が出されていたことも影響し60頭が捕獲されました。
その後も自然林をスギやヒノキの人工林に変えられていくなど、山林開発により生息地は縮小しています。
現在は、徳島県から高知県の剣山地周辺に生息する数10頭のみとなり、絶滅が危惧されています。
国際自然保護連合の絶滅の危険が増大しているレッドリストでも保護の対象となっています。
九州で絶滅してしまったツキノワグマですが、生態系を維持する環境保護の観点からも保護していく必要があります。
https://donation.yahoo.co.jp/detail/2189003/
ヤフーネット募金でも四国のツキノワグマを守るための活動への寄付募集が行われています。