コスタリカはプラスチックフリーも目指す
プラスチックは軽量で成型しやすいので、さまざまな製品に使われています。
その便利さから世界中に一気に普及しました。
ポリ袋、テイクアウト容器、ストローなど、とくに使い捨て用途のものにプラスチック製品は多くなっています。
これまでに人類が生みだしたプラスチック生産は80億トンを超えており、その80%がすでに廃棄されています。
リサイクルされたものは10%を下回り、その多くが埋め立てや海への廃棄によって処理されています。
近年、その影響が顕在化しています。
とくに海に流れ込んだ廃棄プラスチックは分解されずに海洋生物にも大きな影響を与えています。
廃棄されたプラスチックに絡まったり、呼吸器につまって命を落とす海洋生物も少なくありません。
海鳥の胃から大量のプラスチックごみが出て来たという事例もあります。
さらにプラスチックごみは細かく小さなかけらとなりマイクロプラスチックになっていきます。
マイクロプラスチックには汚染物質が吸着しやすく、小さな魚にも吸収されていきます。
人間が食用とする魚にも吸収されていきます。
まさに悪循環です。
すでにヨーロッパではプラスチックごみ削減の政策が本格化しています。
アジアでも台湾が2030年までに使い捨てプラスチック製品の使用禁止をする方針を打ち出しています。
使い捨てプラスチックによる海洋汚染は、世界全体が取り組む課題となっています。
コスタリカも、プラスチックについてもプラスチックフリーを目指すことも宣言しました。
これまでに森林面積の回復を実現し、国立動物園を閉鎖して動物保護の政策を実現し、カーボンフリーと脱炭素社会の目標に着実に歩みを進めているコスタリカ。
現在使い捨てられているプラスチック製品の置き換えの研究を進め、国民に対しては協力に対してインセンティブを検討するなど、国を挙げて達成を目指しています。