熊本城の修復のためのネット募金

熊本城は1607年に加藤清正が築城した平山城で、日本三名城の一つとされています。石垣の上に御殿、大小天守、五階櫓などが詰め込んだように建てられる清正流と呼ばれています。加藤氏の後は、熊本藩の細川家が居城していました。明治時代の初めまでは、ほとんどの建物がそのままの状態で残っていたのですが、西南戦争の直前に天守や御殿など本丸の建築物が焼けてしまい、その後も西南戦争の戦場となってしまったため、今の天守については1960年に再建されたものになっています。現存していた、櫓・城門・塀13棟については国の重要文化財に指定されています。桜の名所としても有名で、日本さくら名所100選に選ばれています。

この熊本城も先の熊本地震で甚大な被害を受けて、現在は公開は中止されていて閉鎖されています。被害は大きく、北十八間櫓、東十八間櫓、不開門といった重要文化財は倒壊してしまいました。242メートルの全長のある長塀のうち、約100メートルが倒壊し、修復には5年から10年、20年かかるという専門家もいます。

現在、ヤフーネット募金で熊本城修復のための募金が行われています。
http://donation.yahoo.co.jp/detail/5064001/
西南戦争の影響で多くの部分を再建した熊本城ですが、宇土櫓については築城当時からそのまま残っていて、今回の地震でも大きなほぼ無傷だったようです。熊本城が受けた大きなダメージは残念ですが、その中で残った宇土櫓に築城当時の技術の高さをうかがうことも出来ますし、地震に負けないという力強さも感じます。