オトメユリを絶滅から守る保護活動を支援する
絶滅危惧種という言葉を耳にする機会が多くなりました。
一昔前では日本を象徴する鳥であるトキが絶滅しそうだということで国民的な話題となったりもしましたが、今では非常に多くの動植物が絶滅危惧種として扱われています。
ゴリラやインドゾウ、カバなど、動物園でお馴染みの動物も絶滅危惧種になっています。
この地球上に生物が誕生して以来、5回の生物大絶滅が起こったとされています。
その中で一番新しい5回目の絶滅が恐竜の絶滅です。
現在は6回目の生物大絶滅ではないかと推測する研究者もいます。
それほど、生物の絶滅スピードが加速しています。
国際自然保護連合のレッドリストには約20,000種が絶滅危惧種として指定されています。
「絶滅」とは地球からいなくなるということで、2度と姿を見ることができなくなるということです。
一つの種の歴史が閉じられるわけです。
こうした事態の原因は、自然環境の変化にあります。
大規模な熱帯雨林や森林の伐採により、生息域を奪われた生物は個体数を減少させていきます。
人間の社会活動による大気汚染、水質汚染による影響も少なくありません。
絶滅危惧種というと動物というイメージか強いですが、植物についても多くの絶滅を危惧される種が存在します。
たしえば、オトメユリもは環境省により準絶滅危惧に指定されています。
福島、宮城、山形の東北地方から新潟県に自生する植物です。
福島県では群生地の萱を刈ってオトメユリを保護する活動も行われています。
ただ、群生地が山の上にあることに加えて、活動を行う方の高齢化も進み、その活動も厳しいものとなっています。
https://readyfor.jp/projects/17791
群生地のある山の上に上るための階段が朽ちてきていて危険な状況なのですが、その階段を整備しようという支援活動も行われています。
種の絶滅の大きな要因となっているのは人間の経済活動です。
地球全体を視野に置いて他の種との共存を意識することは引き継がれていかなければなりません。