使用済みペットボトルの価格が上昇している
日本はプラスチック廃棄物を輸出してきていました。
回収されたペットボトルなどのプラスチック廃棄物のすべてが国内でリサイクルに回されて再利用されていると考える方も多いですが、実際は海外に輸出して処理されてきました。
日本はプラスチックゴミの輸出大国とも言われていましたが、「有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約」にて、リサイクルに適さない汚れたプラスチックごみの輸出に規制がかかるようになりました。
2018年には主要な輸出先である中国が輸入を停止したため、他のアジアの国に輸出をするようになりましたが、各国の規制がすすみ輸出が難しくなりつつありました。
飲み残しや他のゴミと混在したプラスチック廃棄物はリサイクルに適さないため、各国ともその扱いに苦慮していましたが、状況は変わりつつあります。
リサイクル技術の向上もあり、廃プラスチックを求める企業が増えつつあります。
家庭からでたペットボトルは資源ごみの日に各市町村が回収しています。
分別回収された資源ごみのペットボトルはリサイクルによって再利用されます。
各市町村は回収したペットボトルなどのプラスチックごみを入札でリサイクル業者に引き渡します。
その入札の落札額が上昇しています。
さらに言うと、プラスチックごみの争奪戦のような状況になっています。
環境へ配慮する意識が浸透してきていて、商品開発や企業姿勢に環境にやさしい取り組みをすることが付加価値として認識されるようになってきました。
同じ機能の商品であれば、リサイクル素材を利用した商品の方がエコであるという理由で選ばれるケースも増えています。
逆に、エコでない製品や企業は敬遠されることも多くなっています。
さらには、ウクライナ情勢などによる世界的な石油などの資源価格の高騰も資源の再利用を後押ししています。
また、飲料メーカーも廃棄ペットボトル飲む確保に動いています。
ボトルtoボトルというペットボトルをペットボトルにリサイクルして再利用する取り組みを強化する企業も増えています。