ニホンリスを絶滅させないためにできること
日本に住んでいる固有種のリスは3種類です。
北海道に住んでいるのがエゾリスとエゾシマリスで、本州以南に住んでいるのがニホンリスです。
このうちニホンリスは生息数の減少が懸念されています。
かつてニホンリスは毛皮や食用を目的とした狩猟獣とされていましたが、個体数の減少から1994年には狩猟獣から除外されました。
生息する森林の減少なども原因として挙げられますが、キタリスやタイワンリスといった外来種の拡大による影響も大きいです。
キタリスは日本に輸入されてペットとしても古くから販売されていました。
ニホンリスとの競合や樹木被害により、キタリスは2006年に外来生物法での特定外来生物に指定され、現在は輸入、販売、飼育は禁止されています。
外来種であるキタリスがこれだけ多く生息するようになったのはペットとして輸入された個体が飼い主の都合で飼いきれなくなり、自然に放たれたためと考えられています。
元の生態系に影響を与えている外来種全体に言えることですが、元来の原因は人間自身が作っているわけです。
動物をペットとして飼い始める際には、飼い主としての責任を充分に自覚した上で行動に移すことが求められます。
こうした外来種や開発による生息域の縮小によって数を減らしているニホンリスですが、九州では1970年代以降の捕獲例がなく、絶滅したとされています。
広島県でもニホンリスは絶滅種とされました。
なんとかニホンリスを守ろうという活動も行われています。
https://readyfor.jp/projects/popora
森林が道路の建設によって分断されてしまい、通り道を分断された動物が交通事故に遭うというロードキルの問題を解決していこうという活動です。