一日100頭以上の動物が殺処分される日本
環境省の犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況の平成27年度の調査によると、犬と猫の引き取り数の合計は136,724頭です。
引き取り数のうち、飼い主から持ち込まれた割合が犬の場合で14%、猫は16%です。
飼い主が飼いきれなくなって保健所に持ち込む理由としては「飼い主自体が高齢になって世話ができなくなった」「引越し先で飼育できなくなった」などの理由もありますが、「増えすぎて飼いきれなくなった」「大きくなりすぎた」などの理由も挙がってきます。
最近はペットショップや専門のブリーダーが繁殖目的で飼育していたものを手離すというケースも増えています。
昭和48年に制定された「動物の愛護及び管理に関する法律」、いわゆる動物愛護管理法では、飼育が出来なくなった動物が行政機関に持ち込まれた場合は、行政が引き取りをしなくてはならないと決められています。
飼えなくなったら保健所に持って行けば無料で引き取ってもらえるという考えを持つ飼い主も少なくありません。
犬と猫の殺処分の数は年々現状してきていますが、それでも平成27年度は47,517頭が殺処分されました。
殺処分はほとんどの自治体で炭酸ガスによる窒息死が採用されています。
こうした殺処分をゼロにしようという活動は全国で行われています。
ロックバンドSEKAI NO OWARIは、動物殺処分ゼロを目指す「ブレーメン」プロジェクトをスタートさせています。
https://donation.yahoo.co.jp/detail/925018/
殺処分数は減少傾向ですし、持ち込まれた犬や猫の里親が見つかって引き取られる数も増えています。
ただ、殺処分ゼロへの道はまだまだです。