安心して出産できる環境を調える
妊娠して子供を出産することは命がけです。
病院の清潔で安全な施設で出産が行われるようになる前の時代は、母子ともに命の危険にさらされることも少なくありませんでした。
ただ、現在であっても日本のように出産のための環境が整っている国と言うのは多くはありません。
日本の出生1,000に対する乳児死亡数は2.17人で世界第3位の低さですが、イギリスで25人、アメリカであっても34人です。
とくに途上国に目を向けると、安全な出産環境が整っているとは言えない状況です。
世界的に見ても1分間に一人のペースで女性が出産のために命を落としています。
アフリカの大都市の一つであるナイジェリアのラゴスは人口1500万人を超えています。
ナイジェリア国内でも最大の都市で大きな病院やクリニックも揃っています。
にもかかわらず、出産後1歳までに25人に1人の割合で命を落とします。
貧富の差が大きく、設備の整った病院には一部の富裕層しか行くことが出来ません。
多くの場合、安価な公的保健施設を利用することになります。
保健施設の数は人口に対して十分な数とは言えず、遠方からアクセスせざるを得ない状況です。
また、電力の供給が不安定で保健施設が停電することもしばしばあります。
とくに夜中の出産の場合は、暗闇の中で分娩を行うことも珍しくありません。
大都市のラゴスでこの状況なわけですから、地方になると状況はさらに悪化します。
夜中の明かりが無い状況での分娩はリスクを伴いますので、まずは太陽光発電を利用して改善していこうという活動も行われています。
https://readyfor.jp/projects/africa-solarlight-labour1
明かりがある分娩室で少しでも安心して出産ができるようにと活動が行われています。