65人の卒業が1人の入学につながる卒業証書
アフリカのザンビアでは人口の6割が一日2ドル以下で生活していて、貧困に苦しんでいる方も多いです。そのため、森林を伐採して薪を売ったり、密漁を行ったりして現金収入を得ようとする方も少なくありません。サウス・ルアングアという地域では、密漁によってサイは絶滅してしまいました。
こうした現状を変える活動を行っているのが、NPO法人ワンプラネット・カフェ・ザンビアです。「バナナペーパー」のフェアトレードにより貧困と環境問題を何とかしようという取り組みを行っています。
バナナペーパーは、これまで廃棄されていたバナナの茎の繊維を原料に製造する紙です。一般的な紙を作るためには多くの木を伐採しなくてはなりませんし、木が育つには10年から30年の年月がかかるため、森林の減少などの環境問題を引き起こしています。その反面、バナナの茎というのは1年で再生するほど成長が早いです。バナナペーパーが普及することで、森林の伐採を減らすことが可能です。また、ザンビアで作られるバナナペーパーをフェアトレードすることで、現地の収入も増えて貧困問題にも一役買います。
このバナナペーパーを卒業証書の紙に利用するという取り組みが始まっています。売り上げの一部がザンビアの村に還元されて、子供たちに教育を提供する活動などに使われています。65人分の卒業証書により、ザンビアで一人分の入学費に相当します。平成25年度の活動では、卒業証書のホルダーが1870冊、卒業証書が1250枚で20人の子供が学校に入学できた計算になります。
バナナペーパーの卒業用品
http://buycott.me/report/000064.html
buycottのサイトで「いいね!」すると10円が寄付されます。