ウガンダの女性に手作りバスケットの技術支援をする
世界には多くの産業があります。
原料となる作物を育てる仕事、育てられた作物を原料として加工品を制作する仕事、その加工品を市場まで運搬する仕事、その加工品を販売する仕事、さらには、それぞれの工程の中間にも重要な仕事がたくさんあります。
販売業者を仲介する仲卸業、製品の販売を促進するための広告業、製品の購入者からの問い合わせに対応する職業、などなど例を挙げたらきりがありません。
ただ、製品の生産者は世界中に幅広く存在しますが、製品の消費の多くは一部の先進国に集中しています。
最終的な消費者に販売するのは先進国の大企業であり、その企業間でも激しい価格競争が行われています。
消費者も一円でも安い商品の方が魅力的ですし、安い商品は売り上げ数も多くなります。
そうした企業のコストダウンのしわ寄せは、原料の生産者や、より原料の段階に近い加工業の方に集中してきました。
先進国の多くの企業は海外の安い賃金で雇う事ができる労働者を目当てに海外進出をすすめてきました。
多くの原料の生産や加工を行っているのにもかかわらず、生活環境は良くならず、逆に悪化している地域も存在しています。
この状況を改善しようというのがフェアトレードの考え方です。
大企業の都合で賃金を低く抑え込むのではなく、生産物、労働に正当な対価を支払おうというものです。
少しずつではありますが、フェアトレードは浸透してきています。
東アフリカにウガンダという国があります。
ウガンダは一夫多妻制で、夫が新しい妻をとると元の妻は子供と共に家を出て行かなくてはいけないということもあるそうです。
このウガンダでは、カラフルな手作りのバスケットが製作されて、フェアトレードで国内外に販売されています。
この手編みのバスケットを作る技術を現地の女性が身に付けることで不安定な生活から抜け出すことが出来ます。
https://readyfor.jp/projects/13177
失業率も高く職につくことが難しいウガンダの女性に手編みの技術を普及させることで生活環境を向上することも可能になります。
世界中の富の配分を正しい状態に近づけていくためにも、今後フェアトレードが、さらに普及していくことが求められます。