通学片道2時間のカンボジアの子供たちに自転車を
日本では子供が学校に通って教育を受けるという体性が確立していて、小中学校の義務教育を受けることが出来ています。
日本に住んでいると当たり前と感じるこの教育環境が世界では当たり前ではありません。
世界には学校に行きたくても行けない子供が約6,100万人もいます。
学校に行けず、教育を受けられないことで、不都合なことが多く発生します。
文字が読めなかったり、簡単な計算が出来ないことで、大人になった時の職業が限定されてしまいます。
比較的賃金が低い職業に就かざるをえず、貧困状態に陥ってしまうことになります。
学校に行けない理由として、そもそも学校自体がなかったり、子供に教えられる教員がいないという地域も少なくありません。
また、貧困率の高い地域では、小さな子供も労働力として期待されているため、家の仕事を手伝うために親が学校に通わせないという現実もあります。
こうした状況を打破するために、経済的な支援を行ったり、学校建設の支援を行ったり、教員の研修制度を充実させるなどの活動が行われています。
ただ、学校に通えない理由として意外と見落とされがちなのが、学校への通学が長時間になることが原因となるケースです。
都市部から離れた郊外の地区では学校が少なく、毎日片道10km以上も歩いて通わなくてはいけないところもあります。
そうなると片道2時間以上、往復で4時間以上かかるでしょう。
もちろん、それだけの時間をかけても通うことをいとわない子供もいます。
ただ、毎日4時間も通学に使うのであれば、その分、家で仕事を手伝ってほしいと考える親が少なくないことも事実です。
この長い通学時間を何とかするために自転車を贈ろうという活動があります。
https://readyfor.jp/projects/cam-bi
カンボジアの通学困難な地域に住んでいる子供達に自転車を贈ろうという試みです。
自転車で通うことが出来れば通学時間が大幅に短縮できますので、その時間を別の事に使えます。
学校の復習などもできるようになりますし、家の手伝いに充てることも可能です。
学校に通いながら家の手伝いを出来るのであれば、子供を学校に通わせる親も増えてくることでしょう。
カンボジアでは日本の放置自転車が中古自転車として売られているので、贈る自転車についてはカンボジアで購入する予定の様です。