遠い学校も自転車で近くなる
日本では就学年齢になると小学校に通います。
義務教育なので親には子供に教育を受けさせる義務があります。
ただ、世界に目を向けると小学校に通えない子供たちが多くいます。
ユネスコの調査によると世界の未就学児童は6700万人にも上ります。
多くは発展途上国に集中していてサハラ以南のアフリカでは5人に1人が小学校に通えていません。
教育を受けないと「文字の読み書きが出来ない」「計算が出来ない」などの社会生活上のハンデを負うことになります。
就業できる職業や職種も限定されることになり、将来的にその子孫にも同じような境遇が受け継がれることになってしまいます。
小学校に通えない理由としては、学校が近くにない、家計を助けるために仕事をしなくてはいけない、家族の世話をしなくてはいけない、親が学校に行かせてくれない等が挙げられます。
これらの障害を一気に解決方法として、自転車が注目されています。
たとえば、学校までの距離が遠く、徒歩で片道2時間かかるとします。
自転車で通うことで大幅に通学時間を短縮することが出来ます。
通学時間が減ることで、一日の学校の拘束時間が大きく減り、その時間を家の仕事を手伝ったり、家族の世話をすることに充てることが出来るようになります。
そうなると、将来的なことを考慮して、学校に通う事を親も増える事になります。
通学時間の短縮は就学環境を大きく改善する可能性を秘めています。
カンボジアの子供たちに通学のための自転車を支援しようという活動も行われています。
https://readyfor.jp/projects/cam-bi2018