アフリカのブルキナファソに雨でも学べる教室を
国連開発計画(UNDP)が出している「人間開発指数」というものがあります。
国の平均寿命、教育環境、経済状況の観点から人間開発の達成度を表す指数で1990年にパキスタンの経済学者マプープル=ハクによって考案されました。
この「人間開発指数」の2007年の調査で182ヵ国中177位なのがアフリカ西部のブルキナファソです。
ブルキナファソでは、マラリア、脳髄膜炎といった感染症の影響で幼い子供たちが亡くなっています。
5歳未満の乳幼児が亡くなる割合が世界で7番目に高く、2008年のユニセフの調べでは1000人のうち191人が5歳になる前に亡くなっています。
また、女性一人当たり約6人の子供を出産をしているのですが、出産時に亡くなる妊婦さんも多く10万人中700人が命を落としています。感染症などのほか、栄養不足が母子ともに悪影響を受けていることも指摘されています。
教育環境も整っているとはいえず識字率も28.7%と低く農村地域では20人に1人しか文字を理解できないというのが現状です。
ブルキナファソの義務教育は、小学校6年、中学校4年の合計10年となっているのですが、実際には学校に通えていない子供達も多く、通えたとしても途中で退学する子供も少なくありません。
また、ブルキナファソの南西州では5教室に1つがわらぶきの教室になっていて、風や雨の影響で授業ができないという不便な状況になっています。
こうしたブルキナファソの現状のために特定非営利活動法人ル・スリール・ジャポンでは、しっかりとした屋根と壁に守られた教室を作ろうという活動を行っています。
https://readyfor.jp/projects/OJVS_Classroom
寄付も募っていて、雨季でも安心して勉強できる校舎の建設費用、机などの備品の購入に使われます。