自転車という選択肢
子供の頃に自転車に乗っていた方も多いと思います。
日本トイザらスの調査によると、98.6%が自転車を運転できると回答しています。
また、自転車に乗れるようになった年齢も4.9歳と約1歳弱低年齢化していることがわかっています。
自転車は子供時代に大いに活躍します。
中学高校と自転車通学をする方も少なくないと思います。
ただ、大人になるにつれて自転車から自動車へとシフトしていき、自転車に乗る機会が減っていって、今はほとんど乗らないという方も多いです。
オランダは自転車大国です。
第二次世界大戦後に自動車が急激に普及しました。
その結果、自動車事故が増加し、大気汚染が深刻化しました。
その状況にオランダ市民は政府に抗議し、自動車から自転車に回帰する政策が実現しました。
今ではオランダ国内には3万5,000kmと自転車専用レーンが整備されて屈指の自転車王国になりました。
駅前の駐輪場が24時間無料ですし、フローニンゲンの駅には10,000台の駐輪場があります。
旅をするときも自転車を利用し、オランダのハーグを旅する旅行者の70%が自転車によるものです。
独自の発展を遂げた自転車文化は、現在は環境に優しいということで改めて世界中から見直されています。
自転車は自動車のように二酸化炭素を排出しませんし、身体を動かすことで健康にも好影響を与えます。
国土の多くを山林が占めていて坂道の多い日本では自動車に頼る部分も多くなりますが、とくに都市部では自転車利用を促進する試みが行われても良い気がします。
すでに自動車道路による交通網が張り巡らされていますが、自転車専用レーンの拡充など、工夫次第では環境と健康にやさしい自転車へのシフトも可能のような気がします。