ドイツで生まれた子ども大学を日本にも

世界での日本人選手の活躍が目ざましいです。

野球では、北海道日本ハムファイターズからロサンゼルス・エンゼルスに入団した大谷翔平選手。

投手と打者の二刀流で日本ハムのリーグ優勝と日本一に貢献し、現在はメジャーリーグで活躍しています。

サッカーの久保建英選手は、レアル・マドリーと契約しレンタル先のマジョルカで活躍しています。

世界で活躍している日本人選手の多くが幼少期からそれぞれのスポーツに本格的に取り組んでいます。

野球やサッカー、卓球、フィギュアスケートなどは、低年齢期からの育成に力を入れていて、その成果が実を結んでいます。

若い時からの育成により、技術力のアップだけでなく、競技人口の底上げにもつながり、その競技の人気自体も高めつつあります。

久保建英選手は、川崎フロンターレのU10に在籍していて、小学4年生の2011年から4年間、バルセロナの下部組織に在籍していて、幼少期から海外での活躍を視野に入れてトレーニングしていました。

このようにスポーツについては幼少期から興味に応じて本格的なトレーニングに取り組める環境が用意されています。

では、スポーツ以外についてはどうでしょうか。

音楽などについては、ピアノやバイオリンをトレーニングできる環境は整っていますが、研究分野では画一的な学校教育のみと言っていいでしょう。

サッカー大好き!ピアノ大好き!という子供たちに能力を伸ばす環境は整えられていますが、科学大好き、算数大好きという子どもたちにとっては小学校レベルの教育で頭打ちになり、それ以上を学びたければ18歳で入学できる大学まで待たなければなりません。

子供の興味は多岐に渡っています。

もちろん幼少期に幅広い知識を身に付けることは大切ですが、興味を持った分野をトコトン深くまで掘り下げることも大切です。

サザエさんのカツオのように勉強が嫌いな子供ももちろん多いですが、勉強が好きな子供も多いです。

公共教育の限界を謙虚に認識して、学問の分野でも子ども達の育成強化を行うことが求められています。

ドイツでは「子ども大学」というシステムが普及しています。

子ども達が自分が興味を持った分野の専門的な教育を大学の先生から学べるという仕組みです。

コンピューターの仕組みや生物、地質学など、幅広い分野で講義が設定されています。

子ども大学は、2002年にドイツのエバーハルト・カール大学テュービンゲンで始まり、現在100を超える大学が開校されています。

小学校の体育の授業のみでサッカー選手は生まれませんし、音楽の授業だけで一流ピアニストは生まれません。

ドイツで生まれた子ども大学をお手本とした活動が日本でも少しずつ始まっています。

https://readyfor.jp/projects/cu-kunitachi

子ども達が目を輝かせる場所が日本全国に増おしていくことが大切です。

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