コーヒーを飲んだらコーヒー豆を作る国が潤うべき
毎日、コーヒーを飲む習慣のある人は少なくありません。
一日5杯以上飲む方もいます。
街にはコーヒーが飲める飲食店も多いです。
大都市には大手コーヒーチェーンの店舗が並びます。
トリップアドバイザーによると
一人当たりのコーヒー年間消費量が多いのは、ルクセンブルクで2844杯。
一日当たり約7杯です。
日本は29位の340杯。
一日当たり約1杯です。
これだけ世界で愛飲されているコーヒーはコーヒー豆から作られます。
コーヒー豆がないとコーヒーは作れません。
これだけコーヒーか飲まれているのだから、コーヒー豆生産者は豊かな生活をしているのかというとそうではありません。
コーヒー一杯当たりの値段に占めるコーヒー豆生産者の取り分は1%を切ることもあるのです。
残りは輸入業者、小売業者、さらには飲食店が配分します。
この仕組みが変わらない限り、コーヒーをいくら飲んでもコーヒー豆生産者は潤いません。
実は、ほとんどの場合、コーヒー豆の値段は生産者が決めることができません。
アラビカ種はニューヨーク取引所、カネフォラ種(ロブスタ種)はロンドン取引所の先物取引所で決められます。
自分の農場がたまたま不作でも、他国も含めて世界的に豊作であればコーヒー豆の値段は下がり、十分な利益を得られず、赤字になることもあります。
低賃金の労働を強いられて貧困に苦しむコーヒー豆農家も少なくありません。
コーヒーの市場では、おいしいコーヒー豆を作る生産者が対価として十分な利益を得られるという当たり前のサイクルが出来ていません。
生産者に適正な利益が配分されるようなフェアトレードの重要性も認知されつつありますが、まだまだ浸透しているとは言えません。
生産者からダイレクトに仕入れてコーヒーを提供するという取り組みも行われています。
https://readyfor.jp/projects/catrachacb2019
こうした事実があることを知り、少しずつでも消費行動に反映させていくことが求められます。