世界をまたいで流通するコーヒー
コーヒーの起源は正確には分かっていませんが、一般的にはエチオピア南部の高地地帯がコーヒーの発祥地とされています。
伝説によれば、9世紀ごろ、ある羊飼いが羊たちがコーヒーの実を食べて興奮したことに気づき、自分も試してみたところ、目が覚め、エネルギーがみなぎっていたという話が残っています。
その後、コーヒーはアラビア半島に伝わり、コーヒーの木を栽培し、コーヒーの実を煎って飲む文化が広まっていきました。
アラビア半島からコーヒーはエジプト、トルコ、ペルシャ、そしてヨーロッパに広まり、世界中で愛される飲み物となっていきました。
コーヒーは、主に熱帯地域で栽培されます。
コーヒー生産の中心地は「コーヒーベルト」と呼ばれる緯度範囲で、南回帰線と北回帰線の間の地域に位置しています。
具体的には、赤道付近から南北に約1,000キロメートルの範囲に広がっています。
ろ
世界の主要なコーヒー生産国には、ブラジル、コロンビア、ベトナム、インド、エチオピア、インドネシア、ウガンダ、メキシコ、グアテマラ、コスタリカなどがあります。
これらの国々は、世界のコーヒー生産量の大部分を占めています。
また、コーヒーは標高の高い地域での栽培が好まれます。
標高が高いと気温が低くなるため、コーヒーの成熟がゆっくりと進むため、豆にコクや香りが出るとされています。
例えば、エチオピアのコーヒーは標高が高い山岳地帯で栽培され、その豆は世界的に高い評価を得ています。
また、コーヒーベルトでは、さまざまな種類のコーヒー豆が栽培されています。
中南米では、アラビカ種が主流であり、フルーティーで酸味があり、コクがある味わいが特徴です。
一方、アフリカでは、ロブスタ種が主流で、フルーティーでフローラルな香りがあり、明るく軽快な味わいが特徴です。
アジアでは、ロブスタ種やリベリカ種が栽培され、深いコクと苦味があり、スパイシーな香りが特徴です