行き場のない鳥猟犬を保護する
鳥猟犬と呼ばれる犬たちをご存知ですか?
猟犬の一種ですが、鳥の狩猟を専門にして活躍するのが鳥猟犬になります。
鳥猟犬は、ハンターが銃で撃ち落とした獲物を拾ってくるのが仕事になります。
サイトハウンドやセントハウンドのような猟犬は、自ら獲物を追いつめて、牙で仕留めますが、鳥猟犬は自分の牙で獲物を仕留めることはしませんので、攻撃性が低いのが特徴になります。
鳥猟犬にもいくつか役割があります。
ポインターやセッターのように撃ち落とした獲物の位置を教える役割の犬。
スパニエルは、フラッシングドッグとも呼称され、ハンターが獲物を撃ちやすくするために鳥を刺激して飛び立たせる役割があります。
ハンターが撃ち落とした獲物を回収する役割を持つのがレトリーバーになります。
レトリーブ、英語でretrieveは「回収する」という意味を持ちます。
狩猟を行うハンターのパートナーとして忠実に働きをして、信頼関係を構築する鳥猟犬ですが、老犬になり、鳥猟犬としての働きが難しくなると、人間の方が裏切り、信頼関係を崩してしまうケースも少なくないです。
愛玩用のペットとしてかわいがっていた犬を成長してかわいくなくなると平気で捨ててしまう人間が問題になっていますが、同様のことが鳥猟犬でも行われています。
狩猟が出来なくなった鳥猟犬の多くが施設に収容されます。
鳥猟犬は生まれた時から特殊な訓練を受けており、猟をすることに特化しているため、社会性が乏しく、飼い主に遺棄されると生きていくことは難しいです。また、忠実であるが故に飼い主を待ち続けます。
使い捨てにされた鳥猟犬を保護して、家庭犬にするために訓練をするという活動も行われています。
https://readyfor.jp/projects/GUNDOG-RESCUE
ペットとしてであれ、猟犬としてであれ、動物を迎え入れるときは、一生の家族になる覚悟を持って迎え入れる。
そのことが当たり前になる社会を。