危険運転のない道路を目指すには?
2017年6月に神奈川県大井町の東名高速下り線で、追い越し車線に止まっていたワゴン車に大型トラックが追突するなどの事故が発生し、この事故を誘発したとして福岡県中間市の容疑者が自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)などの容疑で逮捕されました。
この事故をきっかけに「あおり運転」の危険性がマスコミでも大きく取り上げられ始めました。
GfKジャパンの調査によると運転中にあおられた経験のあるドライバーは90%を超えていて、ほとんどの運転者の方が経験しています。
社会問題になり始めたのは最近ですが以前から「あおり運転」をするドライバーは存在し、その数も少なくありません。
「あおり運転」だけでなく危険な運転や割り込みをするドライバーも一定数、存在します。
こうしたドライバーの特徴は「キレやすい」「自分は運転がうまいと思っている」などの特徴が挙げられます。
「自分は運転がうまいと思っている」から「ギリギリの割り込み」「無理な追い越し」「無理な車間距離」などなどの危険行為をしても大丈夫と思い込んでいたりします。
「運転がうまい」と思っているのは本人の勘違いで、周りがうまくかわしてくれているから「たまたま」事故にならないで済んでいるだけであって、「運転がうまい」のはむしろ周りのドライバーだということに気づいていません。
また、自分勝手な怒りをコントロールできないドライバーも多く存在します。
最近では、怒りによる危険運転をロードレイジと呼んでいます。
この運転中の「怒り」「イライラ」をコントロールするできるようにしていくことが、安全な道路に近づくためには重要です。
一年間で日本で摘発された「あおり運転」は7000件。
この件数を「怒り」「イライラ」を抑えるアンガーコントロールによって減らしていこうという試みも始まっています。
https://readyfor.jp/projects/angermanagement
車は道路上では人に危害を与える凶器にもなり得ます。
飲酒運転は意識の高まりにより、一時期に比べて減少しています。
「あおり運転」さらには感情のコントロールについても常識として社会に根付いていくことで安全な道路の近づくことでしょう。