家庭で温室効果ガスを減らす方法
ここ百年の人間の社会活動の変化により、温室効果ガスによる地球温暖化が急速に進行しています。
地球温暖化による異常気象や環境への深刻な影響を改善するには温室効果ガスを削減する必要があります。
温室効果ガスには二酸化炭素だけでなくメタンやフロンなども分類されるのですが排出量が多いのが二酸化炭素です。また、メタンやフロンの排出量も二酸化炭素に換算して計算されます。
二酸化炭素の多くはや石油の精製や発電によって排出されます。その割合は4割にも上ります。
続いて、鉄鋼・化学や建などの製造業からの排出が25%になり、交通機関などによる運輸業が17%になります。
これら3つを合計すると8割を超えます。
そう考えると私たちが出来ることはほとんどないのではないかとも思ってしまいます。実際、家庭からの排出は5%です。
しかし、実は、上位3つのエネルギー、製造業、運輸業のどれをとっても私たちの生活に密着しているものばかりです。
日々の生活習慣を工夫することで間接的に上位3つの温室効果ガスの出所の排出量を削減することができます。
たとえば、環境省によると、一週間に8kmの車の運転を減らすことで、年間184kgの二酸化炭素排出量を減らすことができます。このことで年間9200円のお金の節約にもつながります。さらに1日10分(走行距離7km程度)の運転を減らすと年間CO2削減量は588kgになります。
シャワーの時間を1日2分減らすと年間44kgの二酸化炭素排出量削減になります。
エアコンの冷房の温度を1℃高く、暖房の温度1℃低く設定すると、年間のCO2削減量は33kgになります。また、レジ袋を使わずに買い物袋を使用して過剰包装の商品を避けるようにすることで、年間58kgの削減量となります。
ほかにも、買い物の際に外国産ではなく、国産のものを選ぶ地産地消も効果的です。遠方からの輸送の際に多くのエネルギーが必要となるからです。
商品は需要があるから販売されますし、需要が減れば流通量も少なくなります。私たちの一つ一つの選択が社会を少しずつ変化させているともいえます。