象が絶滅が危機という現実を広めるために象のウンコのアート展を開催する
動物園の人気者である象は、テレビでも見かける機会も多く、親しみやすい動物として子供から大人まで良く知られています。そんなメジャーな動物である象が絶滅の危機であるという現実を知っている方は多くありません。
タンザニア政府は、2009年に109,051頭いたアフリカゾウが2015年の6月までに43,330頭まで減っているという調査結果を発表しました。モザンビーク政府も2009年に20,000頭以上いたアフリカゾウが2014年には10,000頭程まで減少したとしています。
いずれも象牙の採取のための密漁が原因です。新興国の経済発展により富裕層が増加して象牙の需要が増えていることで毎年20,000頭が密漁によって殺されていて、今後数十年で絶滅する危機にあるとされています。
かつて日本も全世界の象牙の40%を消費していましたが1989年にワシントン条約で輸出入が原則禁止され象牙の加工・販売に届け出制を導入しています。とはいえ、象の人気が高い日本では象が絶滅の危機にあることはあまり認知されていません。
このような現状の中、象の糞で象糞紙を作成している「象のUNKO★elephant paper」の中村さんが、象糞紙に描かれたアート作品を展示してアート展を開催して象の現状を広めるという活動を行っています。「象のうんこ」で作った紙に描いたアートという一風変わった展覧会を開くことで、幅広い方々に象が絶滅の危機にあるという現状を伝えていくということを目的としています。
https://readyfor.jp/projects/zounounkoelephantpaper
この活動をクラウドファンディングを通じて支援することができます。かつて最大の象牙消費国であった日本だからこそ、考えていかなくてはいけないテーマですし、アクションを起こしていくことも求められています。