日本の救急救命のスキルをカンボジアへ
急病や事故による負傷などの際には初期の処置の仕方によって、その後の生存率は大きく変わってきます。
実際、日本でも以前は救急車とともに現場に向かう消防署の緊急隊員には応急措置以外の医療行為は認められていませんでした。
1991年4月に成立した救急救命士法によって、救急救命士の国家資格が作られ、日本でも病院到着前に医師の指示元で救急救命士が高度な応急処置をできるようになりました。
このことにより、日本の救急医療は劇的に進化して、以前は助からなかった命も救えるようになってきました。
世界に目を向けると救急医療が普及していない国もまだまだ多いです。
たとえば、カンボジアです。
世界保健機関のWHOの2013年の調査によると、カンボジアはバイクの事故死亡者率が10,000台あたり11.3台とかなりの率になります。
また、カンボジアでは救急医療が普及していないため、国民の8106人に一人が交通事故で亡くなっていて、年々増加しています。
ちなみに日本では29,083人に一人となっています。
現状のカンボジアでは、事故後は患者輸送の際に適切な処置が行われているとは言えない状態です。
バイク事故を減らす施策を行うことはもちろん大事ですが、同時に、救急医療のスキルを高めることで事故による死亡者を減らすことも可能です。
https://readyfor.jp/projects/cambodia9599
NPO法人Side by Side Internationalではカンボジア救命率向上を目指す活動を行っており、クラウドファンディングを通して支援することが可能です。