エネルギーの地産地消を支援する
もともと人類は、他の動物と同様に自分自身の力を人力として利用してきました。
その過程で「てこ」や「車輪」を発明し、効率的に力を使って発展してきました。
その後、人力に頼らない石炭による蒸気エネルギーが発明されると文明は大きく転換し、石油によるエネルギー発電とともに現代社会を形作っていきました。
現在では、発電エネルギーに頼らずに人間社会を成立させていくことは不可能なまでに依存しています。
日本でも、当初、国中にエネルギー供給を普及させるために一極集中の発電システムが採用されました。
発電を一極集中させることで、効率的で安価なエネルギー供給が行えます。
現在は、火力、水力、原子力の大規模な発電所が日本の電力を支えています。
一方で、自然エネルギーを利用した再生可能発電の技術も飛躍的に向上しています。
風力や太陽光だけでなく、小規模な水流などのエネルギーも電力に変換できるようになってきています。
技術がさらに進歩すれば、各家庭で電力の自給自足もてきるようになりそうですが、どういう事情か、困ってしまう既得権益があるのかどうかわかりませんが、そういう方向に向かっているとは思えないのが現状です。
もちろんエネルギー供給の安定という面では既存のエネルギー会社の役割は必要ですが、自然エネルギーの自給自足、地産地消が進めば、地球環境の保全にもつながります。
大きな視点でのエネルギー政策の転換が求められています。
地産地消のエネルギー供給の動きについては、各地で活発になってきています。
石川県では、森林資源をうまく活用した薪ボイラーを利用したエネルギーの地産地消を目指す活動が行われています。
https://readyfor.jp/projects/ichirino
日本は森林資源の豊かな国です。
かつて林業が元気だったころと比較して山林の手入れが行われなくなってきましたが、山の土砂崩れ災害の一つの要因として手入れ不足が挙げられています。
薪ボイラーによる発電は、地元の産業復活とエネルギーの地産地消を両立される活動になっています。