エシカルな消費を選択するということ
私たちは生活していく上で多くのモノを必要とします。
最もベーシックなものとしては、食べ物、洋服、日用品、そして電気、ガスなどのライフラインなどが挙げられます。
何を買って、何を買わないかという消費活動の際に、何を決め手にしてモノを選ぶか。
値段という方も多いでしょう。他よりも一円でも安い物を買いたいと考えるのはもっともです。
デザインで選ぶケースもよくあります。洋服や自分の身の回りの家具や生活雑貨などが当てはまります。
ほかにも、友達に勧められたから、たまたま近くの店で売っているから、有名人が使っているからなどなど、購入しようと決断する要因は様々です。
多様な購入動機がある中で、そのモノの生産に誰が関わっているか、どのような状況下で作られているのかという点にこだわってエシカルに消費する考え方が広まりつつあります。
確かに値段は安いけれど、不当に安い賃金で雇われた労働者、幼い子供への強制労働などで生産された商品は買わないようにしようという消費行動などが一例として挙げられます。
他にも、熱帯雨林の不法伐採や環境に悪影響を与える生産方法をとっていないか、反社会勢力が生産に関わっていないかなどを考慮して消費することをエシカルな消費と言います。
エシカルには「倫理的な」「道徳的な」という意味があり、道義的に地球や地球上のあらゆる生物に配慮してモノを消費していくことを指しています。
洋服などのファッションを一例にすると、自然環境に負荷をかけない天然のオーガニック素材やリサイクル素材をもとに作られた服を選んだり、ジュエリーにしても宝石の採掘の際に不当の賃金や児童による採掘が行われていないモノを選んで購入することを指します。
すでに多くのブランドが自商品がエシカルであることを宣言したり、売り上げを自然環境の保全などに寄付することで消費者にも受け入れられています。
生産者側だけでなく買う側もエシカルな消費をすることで、ますます良い方向に向かうと考えられます。
先進国の発展は、地球環境や生産者の労働環境の犠牲によることも少なくありません。
フィリピンでは適性な労働条件、生産過程を経て作成した商品を販売することを前提としたブランドを立ち上げようという活動も始まっています。
https://readyfor.jp/projects/Limerlana
世界レベルの環境破壊や富の格差が問題になる中で、ますますエシカルな消費が求められます。