フェアトレードにとどまらないスラッシュファンド
日本では開発途上国で生産された食料品や原材料などを安く仕入れてコストダウンをはかるという考え方でビジネスが行われてきました。その結果、途上国の生産者に本来あるべき価格より安い対価しか支払われなかったり、安さを追求するあまり農薬などを過剰に使うことになるなど、各地域の産業の成長を妨げる要因にもなっていました。
こうした状態を改善し、適正な価格で取り引きを継続的に行いながら、生産者の生活改善を目指していこうという取り組みがフェアトレードになります。最近はフェアトレードによる商品も多くなってきましたが、そこからさらに踏み込んだ取り組みをしているのがスラッシュファンドという取り組みを行っているラッシュです。
フェアトレードの取引で購入した金額の2パーセントをファンドに貯めて、地域の農業の支援やサポートをしていくという取り組みがスラッシュファンドです。地球や人々に配慮しながら公平な分かち合いを目指す「パーマカルチャー」を基本としています。自然素材というのは無計画に乱獲すれば枯渇してしまいますが、それを永続的に生産していける仕組みを作ることで、生産する側も購入する側も共存していくことが可能になります。
スラッシュファンド
良質の素材を用いた商品を作り続けているラッシュの取り組みです。