消費者が今できるファッションをサステナブルにする取り組み
前回はH&Mのサステナブルな取り組みについてでした。
https://www.sentakushi.com/contribution/fashion220318.html
企業側で積極的に環境負荷を下げるための取り組みが行われている一方で、いまだに大量生産大量消費を続けている企業も多くあります。
なぜ、大量生産大量消費を続けるかというと売れるからです。
逆に考えると、環境負荷の高い生産を続ける企業の衣服は買わないという選択を消費者が取り続ければ、状況は変わります。
化学物質を使っている製品を買わない。
労働に対する不当に安い賃金で生産している衣服を買わない。
衣服の大量廃棄を続けている企業の服は買わない。
こうした消費行動が望まれますが、現実問題として難しいのが現状です。
店頭に並ぶ衣服に記載されている情報は少なく、どのように生産されているか調べることも難しいです。
最近は、原材料や生産体制において環境や人権に配慮して作っているということを前面に出した商品も多くなってきました。
ただ、残念ながらコスト面で割高になるため、決して競争力は高くありません。
多少高くても、サステナブルな商品を購入しようとする意識改革は少しずつ高まっていますが、企業を動かすまでには到達していません。
人口増加による食糧危機が迫っていて、フードロスなど食べ物に関してはもったいないという意識は高まっています。
衣服についても、もったいないという意識を持つことで、長く着られる服を選ぶようにしたり、古着を再利用したり、リメイクや修復により服を長く使い続ける工夫ができます。
衣服を使い捨てで購入するのではなく、生活の一部として長く付き合っていけるものとしていくことが大切です。