貧困のスパイラルから抜け出すために
貧困を抜け出すには十分な収入が必要です。
その収入は職業や職種によって決められていくことが多いです。
医療技術や高度なプログラミング技術を身に付けていれば、それ相応の高い報酬を得ることが出来ます。
大きな企業の場合は四年制大学を卒業することが採用条件になっていることも多いです。
教育を受けることは、将来仕事をしていくための術を身に付けるという意味で大きな武器となります。
教育を受けられる環境を与えられるという事は、貧困を抜け出すという点に関して重要なファクターになっています。
ただ、教育を受けるためにはお金がかかります。
とくに高度な知識を身に付けるためには多額の教育費を捻出できる家庭というのは、ある程度裕福であることが必要になってきます。
その結果、貧困のスパイラルが続いていくことになります。
「貧しいために子供に教育を受けさせられない」
「子供が成人したときに就ける職種が低賃金のものに限られてくる」
「子供の代でも貧困を抜け出せない」
病気のため貧困に陥り、負のスパイラルに入ってしまうケースもあります。
HIVに感染したため、解雇されたり、職に就くことが出来ずに貧困に陥るなどのケースです。
両親がHIVで命を落としてしまって孤児になるというケースも少なくありません。
サハラ砂漠以南のアフリカの地域であるケニア、ウガンダでは、世界のエイズ孤児1200万人の80%が集中しています。
HIV陽性者に関してはまだまだ差別が行われることも多く、安定した収入を得ることも難しいというのが現状です。
こうしたHIV陽性者を農業を通して支援しようという活動も行われています。
https://readyfor.jp/projects/agrikenya
農業により、食事と栄養を確保し、農作物を販売することで収入を得て自立を目指すというものです。
貧困のスパイラルを抜け出すためには、教育の機会を支援するという事に加えて、自立して収入を得られるような支援の仕組み作りが重要になっています。