生き物が戻ってくる自然環境保全こそ本物
地球上では人間の営みにより、様々な環境破壊が起こっています。
食物連鎖の枠組みの中で、人間だけが突出して高度な技術を獲得したことで、生物のパワーバランスが大きく変化しました。
人間の生活を物質的に豊かにするために新たな技術が研究開発され、飛躍的に生活領域を広げていき、地球全体に大きな影響を与えるまでになりました。
これまでは技術革新にのみ目が向けられてきましたが、ようやく最近は地球環境全体についても考えられるようになってきました。
森林の伐採の勢いが止まりませんが、森林が減っていくとこれまで森林が担ってきた大きな役割を果たせなくなり、深刻な問題が発生します。
森林は水を蓄えて水害をコントロールしたり、光合成より二酸化炭素を酸素に換えるなどの役割を持っています。
これらの機能が働かなってくると異常気象も多くなりますし、人間の生産活動で排出される二酸化炭素も余剰気味になり地球温暖化にもつながります。
人間の生産活動を停止させることは難しいですから、自然保護の活動は不可欠になります。
まずは、環境破壊を抑える活動です。
森林の伐採を最低限に抑えたり、二酸化炭素の排出量を制限するなど、これ以上自然を破壊しないように意識して工夫することが求められます。
そして、すでに破壊してしまった環境を修復する活動も必要です。
汚染されて生物が住めなくなったり、生態系が大きく変わってしまった土地や川を元に戻していくということも求められます。
環境保全の活動に終わりはありませんが、「いなくなっていた生物が戻って来た」という現象は一つのゴールと言えるかもしれません。
たとえば、ホタルを復活させるという活動も行われています。
https://readyfor.jp/projects/natural-firefly
元いた場所に昔いた生き物が戻って来る、そこを目指す活動は自然環境保全の原点と言えるかもしれません。