いじめ撲滅のためのオレンジハートリボン運動
内閣府による平成26年の「子ども・若者白書」によると小学4年生から中学3年生の間に自分がいじめの被害を受けた経験があると答えた児童は87%に上ります。いじめの加害者になった経験がない児童は12.7%のみとなっていて、逆に言えば8割以上が加害者になった経験があるという結果が出ています。いじめの加害者と被害者の両方の経験をしている子どもも多いようです。
「いじめ」という言葉には、あまりにも広くの事象が含まれ過ぎていることも問題の様に思われます。「いじめが原因で、ある人物が自殺した」のであれば、そのいじめの加害者は間接的に殺人を犯したと言えますし、相手に暴力を振るえば傷害罪、物を隠せば窃盗罪、被害者に苦痛を与える犯罪的な行為がすべて「いじめ」で片づけられてしまうことには違和感を覚えます。
最近はいじめについて論ずるテレビの討論番組も放送されるようになってきていますが、決まって出て来るのが「いじめは良くないけどなくならない、どんな対策をしてもなくならないよ」と主張する方たちです。確かに、ゼロにするのは難しいかもしれません。ただ、確実に言えることは、ゼロにならないかもしれないけれど、いじめをゼロにしようとする活動は続けていかなくてはいけないという事です。
いじめをなくし思いやりのある社会を作るオレンジハートリボン運動という活動があります。
http://donation.yahoo.co.jp/detail/5086001/
相手の気持ちを想像して行動する、一つ一つの自分の言動や行動が相手にどんな影響を与えるかを想像する、そうすることで思いやりが生まれて笑顔も生まれます。子供だけでなく、多くの大人たちもそのことを意識できれば、少しずつ現状は変わっていくのではないかと思います。