インド郊外の村にモリンガを栽培して子供たちの栄養不足改善と雇用拡大を目指す
インドというと経済成長が著しいというイメージがありますが、それは都市部の一部の人々に限定されたもので、地方の農村部では月収が972ルピー(約1700円)未満の貧困層も多く、全世界の貧困層12億人のうち3分の1がインドに住んでいると言われています。国の経済成長に伴って貧困も改善されてきてはいるのですが、まだまだ地方までは波及していないというのが現状です。
たとえば、マハラシュトラ州パトダ地区のガンダルバディ村の住民のほとんどが農業に従事しているのですが灌漑設備がないため、安定した収入を得ることができず、7割の住民が半年間出稼ぎに出かけます。その期間は残された女性や子供たちが畑を守ることになり、労働のため学校に行くことができない子供も多くなっています。
家計だけでなく、衛生状況も劣悪で、タンパク質、ビタミンA、鉄分、ヨウ素の4大栄養欠乏症で下痢やデング熱を発症する子供も少なくありません。
現在、この村で生命の木とも奇跡の木とも呼ばれるモリンガの栽培を行うという活動が行われています。モリンガ90種類の栄養素を含有し、300種類の薬効があり、伝承医学書アユルベーダーにも効果が書かれています。この村でモリンガの栽培を行うことで、村だけでなくインドの他の貧困地区の子供達の栄養状況も改善できますし、栽培が産業として根付くことで雇用の問題だけでなく、経済面でも好転することが期待されています。
栄養失調改善のためにモリンガを栽培の活動はクラウドファンディングREADYFORから支援できます。
https://readyfor.jp/projects/5971
インドに幼稚園を作る活動をしているNPO法人インドに幼稚園を作る会が活動の中心になっています。