雪が降るイラクの難民キャンプにコートを配る
3年にわたって世界中を不安にさせてきたISISですが、過激派組織ISISの首都とされていたシリア北部のラッカが陥落し、ISIS掃討作戦が事実上終了したと報道されました。
もちろんテロの危険が完全になくなったというわけではありません。
最高指導者のアブバクル・バグダディ容疑者も潜伏を続けています。
ただ、ラッカ陥落により組織が事実上崩壊したということは大きな前進と言えます。
すでにイラクでも最大拠点であるモスルを奪還しています。
今後は戦乱により破壊された地域の再建や統治のあり方などが課題になってきます。
イラクでも戦乱から逃れるために難民になっている方も多く、その数は300万人を超えています。
食糧や医療などの観点から難民の方々を支援する活動も行われていますが、意外と盲点になっているのが寒さ対策です。
イラクというと砂漠が多く、暑い国というイメージがあります。
実際、夏には最高気温が平均で40度を超えてきますし、50度を超えることもあります。
ただ、冬になると山岳部を中心に気温は低くなります。
夏は乾季で乾燥しているため雨はほとんど降りませんが、冬は雨季にあたるため雪が降ることもあります。
モスルから30キロほどの場所にチャマコールキャンプという避難民キャンプがあるのですが、冬は氷点下になることもあるほど寒さが厳しく越冬のための支援が必要です。
そのため厳しい冬の寒さをしのぐためにコートを支援する活動も行われています。
https://readyfor.jp/projects/ivy-iraq-clothes-for-idps
避難用のテントなどに住んでいる避難民の方にとっては冬を越すための防寒対策は不可欠であるというのが現状です。