ガンを確実に治る病気へ
南アフリカのスワートクランズ洞窟で発掘された160万年から180万年前の人骨から骨のガンである骨肉腫の痕跡が発見されました。
人類は太古からガンと闘ってきました。
日本では毎年およそ40万人の方がガンで命を落としています。
ただ、5年相対生存率は上がって来つつあります。
5年相対生存率とは、り患した患者を治療によってどれくらい生命を救えるかという指標です。
癌と診断された方が5年後に生存している割合を日本人全体を比較しています。
100%に近いほど、治療で治せる病気ということになります。
癌の場合は66.1%となっており、不治の病といわれていた時代と比較して上昇しています。
医療技術の進歩により根絶された病気の例として天然痘があります。
古くから人類を死に至らしめる病として天然痘は怖れられていました。
戦国時代には5年に一度、江戸時代には30年に一度の周期で流行していたという記録もあります。
現在はワクチンが開発されて、1980年にはWHOが天然痘の地球上からの根絶を宣言しました。
癌についても早期発見をする事が出来れば治すことができるようになりつつあります。
日本の子供の人口の10,000人に1人にあたる毎年2,000人が小児がんを発症していますが、その7割は完治しています。
かつてアメリカで小児ガンと闘う女の子が始めたレモネードスタンドによる募金活動によりガン研究の資金が集められ、医療も着実に進歩していきました。
小児がん治療研究支援のレモネードスタンド
http://www.lemonadestand.jp/
世界中でレモネードを提供する場を設けて、小児ガン研究のための募金活動を行うという活動です。
近年、医療分野の進歩には目ざましいものがあります。
癌が確実に治る病気になる日が近い将来、来ることを願います。