熊本の水前寺成趣園の池の水が戻っています
熊本を代表する観光スポットである水前寺成趣園は、1636年に旧細川藩の藩主である細川家の御茶屋に作られた桃山式回遊庭園です。庭園には阿蘇の伏流水を巧みに使って東海道五十三次をあしらっています。園内には、四百年ほど前、京都御所の中に建っていた古今伝授の間があり、重要文化財に指定されています。毎年春と秋の例大祭の奉納行事として武田流騎射流鏑馬も行われます。
園内の出水神社は、西南戦争によって荒廃していた熊本の復興の願いを込めて旧細川藩の家臣が1878年に創建したものです。現在、熊本地震からの復興を目指している熊本ど同じような状況の際に建てられました。この出水神社も熊本地震によって被害を受けました。鳥居の上の部分や灯篭が倒壊するなどのダメージを受けました。
また、地震直後には水前寺成趣園の池の水が無くなってしまうという事態にも陥りました。池の水が干上がってしまうという事態は過去に例のない出来事ということです。元々この水は阿蘇の伏流水の湧水ということですので、地震によって地下水に何らかの影響があったものと考えられますが、詳細な原因についてはわかっていません。数カ月たった現在は水の量もほぼ回復してきています。
水前寺成趣園は少しずつ元の状態に復興しているようですが、引き続きヤフーネット募金で募金も行われています。
http://donation.yahoo.co.jp/detail/5065001/
熊本地震から一か月後の5月16日から開園されていますし、熊本地震復興支援狂言なども行われるようです。