マーシャル諸島に図書館を作る
マーシャル諸島共和国は太平洋の中央部に位置する島国で、キリバスの北、ミクロネシア連邦の東にあります。大小1225を超える島から成り立ち、世界でも類を見ない透明度の海と珊瑚礁のある美しい国です。その美しさから「太平洋に浮かぶ真珠の首飾り」とも呼ばれています。
このマーシャル諸島にも地球温暖化の影響が懸念されていて、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)によると気温が3度上昇すると世界中のサンゴが白化してしまうという予測を出しています。サンゴが白化すると移動することも繁殖することもできなくなり、珊瑚礁が消えていくことに繋がります。また、そのまま温暖化が進むとマーシャル諸島共和国自体が水没してしまうという予測まで出ています。
また、マーシャル諸島のビキニ環礁はかつて水爆実験が行われた場所としても知られています。1946年~1958年の期間はこの地域はアメリカ合衆国の核実験場として67の核爆弾が使用され、放射能汚染の影響で島民が島に住めなくなってしまったという事実も残っています。
このマーシャル諸島共和国の首都はマジュロでマーシャル語と英語が公用語です。教育省やJICAの取り組みによって現在はほとんどの小学生が学校に通える環境が整ってきています。
ただ、現地教員の経験不足や教材不足など、まだまだ満足な教育が行われているとは言えない状況です。とくに母国語であるマーシャル語で書かれた本がほとんどありません。そのため、現地語に翻訳した本を楽しめる図書館を作ろうという活動が行われています。
https://readyfor.jp/projects/librarymarshall
現地語で書かれた本をきっかけに本を読むことが好きなる子供が増えていくことが期待されています。