パソコンがあることでできること
かつてラジオがあることで、遠方の情報を音声で得ることが出来ようになりました。
テレビが普及すると映像で情報にアクセスできるようになります。
テレビの情報は放送局から一方的に放送されるものですが、それでもテレビがあるかないかで情報格差が生まれました。
パソコンが普及し、インターネットが普及するとその状況はさらに顕著になります。
テレビが垂れ流しする情報とは違い、インターネットでは自分の意志で検索して情報を得ることができるようになります。
もちろん、ネットから得られる情報のすべてが正しいものとは限りませんので個人の責任の範囲で取捨選択する必要がありますが、ネット環境があれば自分の欲しい情報を探すことができるという事は大きなメリットです。
このように情報を獲得する手段が、近年、急激に進歩してきています。
ただ、すべての人々がネット情報にアクセスしているわけではありません。
ネット情報はアクセスするスキルやツールがないとアクセスできません。
また、ネット回線や無線通信環境が整備されていなければ、スキルやツールを有していたとしてもアクセスできません。
そのため、以前と比較して情報格差はさらに大きく拡大されています。
発展途上国への教育支援は継続時に行われてきていますが、パソコンを利用して世界の情報にアクセスできるようにするというインフラの支援は、まだまだです。
一部ではケニアの教育現場にパソコンを届けるという活動も行われています。
https://readyfor.jp/projects/kenya-computer-lab
世界の情報にアクセスできるようにインフラを整えることで、発展途上国でも多くの問題を解決する糸口になります。
たとえば、カカオ農家がネットを利用して直接メーカーと取引できるようになれば搾取や貧困の問題も好転していくことでしょう。
カカオだけではありません。あらゆる農産物や資源を所有している発展途上国の社会問題も解決していける可能性を秘めています。