ガーナの妊婦の緊急搬送手段を支援する
国際連合ののWHO(世界保健機関)ユニセフ(国連児童基金)UNFPA(国連人口基金)によって行われた出産の際に妊婦が死亡する妊産婦死亡率の調査では、その多くがアフリカやアジアに集中していることが判明しています。
サハラ砂漠より南にあるアフリカの国の女性は、妊娠中または出産時に16人に1人の割合で亡くなっています。
先進国の女性の場合の死亡者は2800人に1人となっていますので、実に175倍の高い数値となっています。
出産時に助産婦や医師などが立ち会わずに、訓練を受けていない人や家族などの元で出産が行われるケースが多いことが原因とされています。
訓練を受けている者が立ち会わない出産では、合併症などを引き起こして医療措置が必要になった場合に医療機関への搬送が間に合わずに手遅れになってしまうことも少なくありません。
妊産婦が死亡するということは、同時に母親の死亡も意味します。
子供は無事に生まれたとしても母親不在となるため、将来的に生き延びていくことも困難になってきてしまいます。
ガーナでも同様の状況で妊産婦健診を受けない方や衛生状態の良くない自宅で出産する方も多くなっています。
とくにガーナ共和国のコウ・イースト郡の地域では出産前に妊産婦検診を受けている妊婦は41%、医療従事者の立会いによる出産も38.6%とガーナの全国平均の半分という水準になっています。
妊産婦の死亡を減らすためには、医師や助産婦が出産に立ち会うことが重要ですが、合併症などの緊急搬送が必要な事態になった際に速やかに医療機関に運べる手段を整えることも重要です。
緊急搬送が必要な際に数十キロの道のりを移動して病院に向かわなくてはならない地域も少なくありません。
こうした地域へ妊婦搬送用のオート三輪車を支援する活動も行われています。
https://readyfor.jp/projects/ghana
緊急のお産だけでなく、夜間のお産にも有効活用できます。