いじめNO!オレンジハートリボン運動を根付かせる
平成26年度の内閣府の「子ども・若者白書」によると小学4年から6年の間にいじめの被害に遭った児童は87.0%に上ります。
また、約40%の児童が小学校6年間にいじめの被害者側もしくは加害者側になった経験が6回以上あるという結果が出ています。
電話相談ができる「子どもの人権110番」への相談件数は、法務省の調べでは同年度で25,711件です。
いじめを受けて電話相談する児童の割合は、それほど多くないと想像できますがそれでも2万件を超えており、実際の件数はかなりの数に上ると思われます。
学校側で「いじめ」と認知した件数は前年度の2.8倍に当たる198,109件になりますが、これは「いじめ」自体が増加したというよりも、いじめに対してキチンと調査し始めた学校がようやく増えてきたと見た方がよいかもしれません。
もちろん、学校側の対応は現在でも十分とは言えません。それほど、以前は黙殺されてきたということです。
いじめは悪質な犯罪です。
加害者が子どもであるため、さらには「よくあること」であるため、これまでは黙殺されるケースも少なくありませんでした。
その罪が犯されるのが学校内であるため学校側の協力がなければ実態解明は難しく、責任を取りたくない、関わりたくない学校側も積極的には改善しようとしてこなかったのが現実です。
これまでもいじめが原因で何人もの子供が自殺してきました。
いじめは、人の命を奪う行為であり、加害者が子供だからという理由だけで軽く扱われるものではありません。
いじめは殺人にもなり得る悪質な犯罪です。
ただ、いじめをゼロにすることはカンタンではありません。
残念なことに「いじめはなくならないでしょう」と、したり顔で言い放つ人も少なくありません。
一つ言えることは、社会全体でいじめをなくそうという意識を持って試行錯誤していくことは辞めてはならないという事です。
確かにゼロにはならないかもしれないけれど、ゼロにしようとする試行錯誤はしていくべきです。
そのことで一人の命でも救えるのであれば大きな意味を持つことになります。
いじめをなくして子供の笑顔を守る「オレンジハートリボン運動」が始まっています。
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5167001/
「オレンジハートリボン運動」が社会に根付いていくことで、いじめのない社会に一歩でも近づけたらと思います。