プラスチックと共存していくという道は?
プラスチック製品の多くはリサイクルが困難です。
地球全体で800万トンのプラスチックが海洋ゴミとなって海に流出しているというデータもあります。
海まで流れてしまうとほぼ回収は難しくなります。
とくにマイクロプラスチックについては深刻な環境問題として避けて通れません。
海に到達したプラスチックごみは紫外線や波の影響で細かく砕かれて小さなマイクロプラスチックとなります。
マイクロプラスチックが海洋生物に与える影響は甚大です。
水とともに身体の中に飲みこんでしまうこともありますし、サンゴにマイクロプラスチックが取りこまれてサンゴ礁全体の生態系が崩れてしまうこともあります。
魚などの海洋生物に取りこまれれば、それを食べる人間の体内にたどり着くことは容易に想像がつきます。
実際、オーストラリアの団体による調査では人間の便からプラスチックが見つかっています。
プラスチックが大量生産されるようになり、生態系に流出するようになってからは、まだ日が浅いため、今後どのような影響がでてくるのかが懸念されます。
日本ではプラスチックの8割が有効利用されていると言われていますが、その多くがサーマルリサイクルによるものです。
プラスチックを再生利用するわけではなく、燃やしてエネルギーとして利用するという形なので、二酸化炭素の排出など別の環境リスクを誘発しているとも言えます。
海外でもプラスチック製品の利用削減が進んでいて、日本でもレジ袋の有料化が始まりました。
一方で、プラスチックの利便性を生かすために、自然に分解されるプラスチックの研究も進められています。
大阪大学では、デンプンやセルロースから海洋生分解性プラスチックを作って実用化する活動が行われています。
海洋生分解性プラスチックは海水でよく分解されることが確認されています。
プラスチックの便利さを生かしつつ共存していく。
人類の知恵を結集して取り組むべき課題です。