ペットボトルのリサイクルは世界レベルでは始まったばかり
ペットボトルのおかげで、さまざまな飲料が身近になりました。
軽くて丈夫で持ち運び安い上に、落としても割れにくいという利点があります。
かつてはガラス瓶などに詰められて販売されていた飲料もペットボトルを採用する商品が多くなりました。
キャップがついているため、飲みかけでもキャップをすることで持ち運ぶことができます。
加工しやすいため、形状や色などのデザインもユニークなものが増えました。
炭酸飲料用にはガス圧に対応できるタイプのものが使われていて、ホットドリンクに対応したペットボトルも普及しています。
ペットボトルの原料は石油からつくられるポリエチレンテレフタレートという樹脂です。
大まかにいうと、ポリエステルに分類されていて、服などの繊維と似た素材が使われています。
同じような素材ですが、糸に加工すると服などに用いられますが、フィルム状に加工するとペットボトルなどに使われます。
ペットボトルはプラスチック系の素材なので、普通ゴミのように燃やすと二酸化炭素などの温室効果ガスが発生します。
近年、世界的にも環境の未来を考慮してプラスチックの削減に取り組む国が多くなっていますが、ペットボトルについても、その対象になっています。
ペットボトルの特徴としてリサイクルしやすいという点が挙げられます。
そこで、ペットボトルは一般ごみのように燃やして処理するのではなく、リサイクルして再活用しようという流れになっているわけです。
リサイクルするためには、他のゴミと分別する必要があります。
分別自体は日本でも数十年にわたって普及してきましたが、世界では分別自体が行われていない国もあります。
ペットボトル以外のプラスチックごみも含めると分別回収してリサイクルされるプラスチックは全体の10%に満たない状況です。
脱プラスチックを進めるとともに、リサイクルの仕組みや技術も含めて、世界レベルでレベルアップしていくために、日本がリードしていける分野ではないかと思います。