自動販売機の横にあるのはゴミ箱ではない
自動販売機には飲み終わった缶やペットボトルを収集するためのボックスが横にある場合が多いです。
環境意識の高まりとリサイクル技術の向上により、回収されたペットボトルの需要は高まっています。
家庭ごみからの分別回収とともに、飲み物の自動販売機の横の回収ボックスも大きな役割を果たしています。
実は、このボックスがゴミ箱として利用されることがとても多いことがわかっています。
回収業者によると、缶やペットボトル以外のコンビニの弁当や食品のケースや家庭ごみなどが入れられていることが少なくないということです。
中には、電池や新型コロナの検査キットなど、回収後の取り扱いが慎重にならざるを得ないものも入れられているようです。
認知度調査によると、半数近くがゴミを捨てる場所として自動販売機横のボックスを利用していると答えています。
自動販売機の横のボックスは、ゴミ箱ではなく、缶やペットボトルをリサイクルするための回収ボックスです。
缶やペットボトル以外のゴミを入れられてしまうと、余計な分別作業が発生してしまいます。
また、ペットボトルの中にタバコの吸い殻などの別のゴミを詰め込んで捨てられるケースもありますし、飲みかけのまま入れられることもあります。
そうした場合は、リサイクル材としての品質が落ちてしまったり、リサイクルできずに普通ゴミとして捨てざるをえない場合も多いです。
こうした事態を避けるために、最近は新型の回収ボックスが導入されています。
投入口が下向きに付けられていて、缶やペットボトル以外は入れにくくなっているタイプのものです。
このタイプのボックスの導入で、3割から5割の遺物ゴミが削減できています。
とはいえ、まだまだゴミ箱として使用している方が少なくない数、存在することも事実です。
自動販売機の横のボックスはリサイクルのための回収ボックスとして設けられたものであるという認識を社会全体で高めていく必要があります。