過酷な状況に耐える家畜動物に安らぎを
もともと人間は狩りや採集によって食べ物を得ていました。
他の動物を狩猟によって手に入れて、その肉を食べたり、木の実や果実を採ってきて食糧としました。
やがて、農耕により米や野菜を自分たちで作り、計画的に食べ物を確保するようになります。
同様に、かつて狩りによって得ていた動物の肉も、酪農により自らが家畜として育てて得るようになります。
人間の農業の歴史に家畜として飼われた動物たちは大きく関わってきました。
農地を耕すために牛や馬が使われ、卵を採取するために鶏が変われている風景は、つい最近までよく目にされた風景です。
かつては農業も自給自足的である小規模なものも多く、家畜も身近な存在でした。
時代が進み、農業の規模が拡大していくと、市場原理に乗せられて、その生産体制は効率化を求められるようになります。
狭いスペースに押し込められて、一生卵を産まされる鶏。
乳牛についても同様です。
日本の乳牛の7割以上がつなぎ飼いされていて、一生を牛舎の中で過ごします。
寝る場所も糞をする場所もいっしょです。
牛の繁殖も人工授精で、妊娠、出産、搾乳、人工授精のサイクルが繰り返されて一生を終えます。
肉用豚や肉用牛、肉用鳥などの屠殺の現場も悲惨です。
意識を失わせずに生きたまま熱湯に入れられたり、首を切られたりする施設も多いです。
さらに、肉用動物の場合、成長不良や奇形などの原因で肉用とならないケースもあります。
その場合、安易な乱暴な方法で殺されてしまうことも多いです。そこにはお金にならない動物にはお金をかけないという身勝手な判断があります。
こうした動物たちを救おうという活動もあります。
https://readyfor.jp/projects/honeypig1785
虐待や飼育放棄の状況にある動物たちの居場所としてたっぷりと愛情を注ごうというプロジェクトです。