災害ラジオ放送をインドネシアに支援する
バリ島というと年間500万人の観光客が訪れる人気のリゾート地です。
ビーチリゾートだけでなく、伝統的な寺院や舞踊など、文化的にも見どころ満載で、日本からも多くの方がバリ島を訪れています。
そのバリ島の最高峰であるアグン山が2017年の11月に噴火しました。
アグン山の半径8kmから10km圏内の住民には被害勧告が出され、その影響は10万人にも及びます。
一時はデンパサール空港も閉鎖されました。
前回の噴火は1960年代で、その際には1000人以上の犠牲を出しています。
インドネシアはバリ島以外でも地震や噴火などが多い国として知られています。
たとえば、ジャワ島のムラピ山では過去10年間で6回の大規模噴火を引き起こし、多くの方が犠牲になったり、避難生活を強いられました。
その他にもテルナテ島のガマラマ山やスマトラ島のシナブン山など、火山活動が活発な地域も多いです。
災害が起きた際には、食糧や日用品などが必要となりますが、避難の経路や避難場所などの情報を得ることも重要になります。
災害時の情報入手に力を発揮するのがラジオです。
日本でも熊本地震の際などには災害放送を行う臨時FM局により情報が届けられました。
被災後、一週間程度で放送局が立ち上がったのですが、やはり最も情報が必要なのは震災直後です。
認定NPO法人 BHNテレコム支援協議会では、そうした経験を生かして持ち運び可能なラジオ局であるバックパックラジオを開発しました。
https://readyfor.jp/projects/backpackradio
ソーラーパネルやバッテリーなどを駆使して、リュックサックに背負って移動可能で、被災直後からラジオを放送することが可能です。
このバックパックラジオを災害の多いインドネシアに向けて支援するという活動も行われています。