震災を生き延びた牛が大活躍する
東日本大震災から8年が経ちました。
復興が進む街がある一方で、まだまだ途上の街も多くあります。
震災を経験した一人一人がそれぞれ独自の8年間を歩んでいます。
生まれていなかった世代も小学校に入学し、その経験と教訓を肌で感じていることでしょう。
東日本大震災が発生し、東京電力が大規模な事故を引き起こしました。
その結果。多くの方が地元を離れ避難生活を強いられています。
当時、人がいなくなった街にはペットや飼育されていた牛たちが放置されました。
行き場を失って無人の道路を歩く動物たち。
そうした映像を目にした方も多いと思います。
彼らもまた、同様に8年間を過ごしました。
震災を生き延びた牛たちが、今、草刈り隊として地域に貢献していることをご存知ですか。
牛は1日60kgの草を食べます。
この能力を生かして「もーもーイレブン」として草刈りの役割を果たしています。
農家の方にとって大地は命です。
農耕地がなければ作物を作ることが出来ません。
震災後、避難生活が続き、手入れのできなかった耕地はあっという間に雑草にまみれて荒れ地と化してしまいました。
高齢の農家の方にとって、再び開墾することは困難です。
そんな農家の方を救ったのが震災を生き延びた牛たちでした。
雑草を食べつくし、そのフンは肥料となり、耕地の再生の一助を担いました。
https://readyfor.jp/projects/moomowgarden
飼い主がいなくても、震災を生き抜いた牛たちが草刈りという仕事を得て、農耕地を回復させています。
人間だけでなく、動物たちも一歩ずつ時を刻んでいます。