バングラデシュに逃れるロヒンギャ難民を感染症から守る
ミャンマーでの治安部隊とロヒンギャの武装勢力の衝突の影響で、バングラデシュに逃れるイスラム系少数民族のロヒンギャの人々が急増しています。
ミャンマーでは国の大半が仏教徒でイスラム教徒であるロヒンギャは少数派で以前から差別や迫害を受けていました。
ラカイン州の仏教僧がロヒンギャの村に火をつけてロヒンギャを追い出そうと襲撃するという事件も起こるような状況です。
700棟以上の家が焼かれた映像も公開されました。
こうした事態に治安部隊はロヒンギャを守るわけではなく、逆にロヒンギャの武装勢力に対抗するために行われたことだと説明しました。
そして、2017年8月25日に衝突が起きます。
ロヒンギャ武装勢力が警察施設を襲撃すると、治安部隊は100人以上のロヒンギャの人々を殺害します。
多くのロヒンギャの住民は暴力と弾圧から逃れるためにバングラデシュ国境を徒歩で逃れて難民となっています。
食糧や水も十分に確保できず、ジャングルの中を徒歩で歩き、山や川を渡って国境を目指します。
2017年8月25日以降にミャンマーのラカイン州から隣国であるバングラデシュに避難した人々は約53万6,000人を超えていて、その6割以上を子供が占めています。
3割は5歳以下です。
辿り着いたバングラデシュの難民キャンプは満員状態で、さらに人数は増え続けています。
モンスーンによる豪雨で洪水状態になっていて、自然発生的にできた難民キャンプのため食糧も水も不足しています。
かつてないほどの劣悪な難民キャンプの状況で世界中に支援が求められています。
https://www.unicef.or.jp/kinkyu/rohingya/
衛生状況も悪くコレラにどの感染症の発生と蔓延も心配されます。