地球規模での災害対策
日本は世界的に見ても自然災害が多い国です。
台風や地震による被害は毎年のように発生していて、最近は異常気象といってもいいような規模の被害も発生しています。
日本の南で発生した台風は貿易風と偏西風の影響を受けて、日本にやってきます。
日本は台風の通り道になっています。
夏ごろから強い勢力の台風が各地に被害をもたらします。
火山の数が多いのも日本の特徴です。
現在も火山活動を続ける火山はもちろん過去1万年以内に噴火した火山も含めた活火山の数は、浅間山、阿蘇山、桜島など108もあります。
この数は世界の約7%を占めています。
「世界で最も危険な火山10」には日本の火山が二つも選ばれています。
一つは小笠原諸島の硫黄島です。
現在も4年に1mのペースで隆起していて、大噴火する可能性が高いとされています。
もし大噴火が起きると日本列島に大規模な津波被害が発生する危険も指摘されています。
もう一つは阿蘇山です。
地下のマグマが一気に地上に噴出する壊滅的な噴火であるカルデラ噴火の可能性が指摘されています。
阿蘇山がカルデラ噴火すると火砕流が九州を襲い、火山灰が日本全土をおおうとシミュレーションされています。
現在も各地で起きる自然災害に対応していく過程で、日本の災害対応も進化してきています。
阪神淡路大震災の教訓を生かしつつ、各自治体で地震対策が行われるようになり、その後のいくつもの地震や東日本大震災を経験して、津波対策なども強化されてきています。
災害時には全国からのボランティアを受け入れて、物流支援が行われ、仮設住宅の設置なども以前と比較した場合に少しずつ改善されてきています。
世界的に見ても、日本の災害対応力はトップクラスではないかと思います。
こうした経験と災害対応力を世界各地の災害対策に生かすという活動も行われています。
たとえば、2015年4月に発生したネパール地震は8000人以上の犠牲者を出しましたが、アジア最貧国の一つであるネパールでは復興が進んでいません。
https://readyfor.jp/projects/AHANepal
ネパールの復興に東日本大震災の対策として役目を終えた仮設住宅を役立てようという活動も行われています。