現地に産業を起こす支援を考える

募金や学校などの建設、インフラ整備など、発展途上国を支援する手段というのは様々です。

そうした支援は、生活環境の整備や教育機会の創出など現地の方にとって有益なものも多いですが、一時的なものであるというケースもなくはありません。

長期的な視点から見たときに、他方からの援助を受けなくても生活を向上させていけるように自立を促す支援も重要です。

たとえば、ミャンマーのインレー湖で水上生活を送っている少数民族は「蓮糸」を用いた美しい織物を制作しています。

蓮糸は麻の一種で夏は涼しく冬は暖かいといった特徴を持っています。

この蓮糸の織物という現地の産業を日本などでも相応の値段で販売できる商品になるようにデザイン面等で支援して生産者の収入を上げていくという活動も行われています。
https://readyfor.jp/projects/lotusstole

教育の問題についても、その根本には貧困という現実がついて回ります。

学校が建設されても、家族の収入を得るために家の仕事を手伝わなければならず、学校に通わせてもらえないというケースは多いです。

教育が受けられないことで、将来的に就ける職業に制限が出来てしまい、世代を超えても貧困が受け継がれてしまうという循環に陥りがちです。

タイの山岳部にあるチェンマイ県ドイサケット郡では、近隣に学校が無いため、寄付金によって学生寮を運営し、そこから街の学校へ通えるようなしくみを作っています。
ただ、運営が寄付金の支援に頼ったものになっているため安定していません。

そこで牛小屋と子牛を寄贈してそれらを用いて現金収入を得られるようなサポートを行うという活動も行われています。
https://readyfor.jp/projects/kasalonghouse

現地の方が自立して安定収入を得られるようなサポートをしていくことで少しずつ生活環境、教育環境を改善していくことが可能になると思います。

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