震災で受けた心の傷で学校に通えない子のために
マグニチュード9.0の巨大地震は津波を引き起こし未曽有の大災害となりました。
震災の復興は一歩ずつ前に進んでいます。
道路や生活インフラの復旧が前進し、新しい建物や住宅の建設も行われています。
一時は11万人を超えた仮設住宅への避難者は2019年1月の時点で3418人まで減少しました。
ただ、減少したとはいえ3418人という人数は決して少ないものではありません。
条件に合う物件が見つからなかったり、高齢で引越しをする体力がないなど、仮設住宅からの転居が進まないケースも多いです。
建築から年数を重ねている仮設住宅では老朽化の問題も出始めています。
震災による子ども達の心のケアの問題も深刻なままです。
震災地域の不登校の子供の人数は他の地域と比較して9倍というデータもあります。
震災時に小学校一年生だった子は8年経った今中学生です。
今でも学校に行くことができない子供も少なくありません。
さらに上の年代では、引きこもりの状態で成人を迎えた子供も多いです。
震災で負った心の傷はとてつもなく大きいものです。
前向きに心を立て直して生活を送っている方たちもいらっしゃいますが、今も苦しんでいる方も多数いらっしゃいます。
震災をきっかけに学校に行けなくなった子ども達のためにフリースクールを運営するという活動も行われています。
https://readyfor.jp/projects/311kodomoshienver2
地域としての復興に加えて、個々人に寄り添った支援がまだまだ求められています。