いじめは先生ではなく警察に相談をすることが一般的になれば抑止力になる可能性も
いじめを先生に相談してもうやむやにされてしまう。
そう思う方は少なくないと思います。
もちろん、きちんと向き合って対応してくれる方も多いと思いますが、犯罪行為に当たるいじめは警察に相談するという選択肢もあると思います。
いじめによる身体的な攻撃や傷害は、暴力犯罪に該当します。
蹴る、殴る、暴行するなどの行為は犯罪です。
いじめっ子が被害者を侮辱したり悪口を言ったり中傷したりする行為は、名誉毀損や名誉棄損に該当します。
被害者の財物を盗んだり破損したりする行為は、窃盗罪や器物損壊罪に該当します。
上履きを隠す、ノートや教科書に落書きをする、体操着をゴミ箱に捨てる、これらはドラマや映画などでもいじめの象徴的なシーンとされてきましたが、学校ではなく街中で同様の行為が行われたら犯罪です。
学校の外では犯罪行為であるものが、学校内ではいじめで済まされてしまうのは異常事態です。
いじめる側にとっても、どうせ見つかっても先生に注意されるくらいで大事にはいたらないと思っているので、いじめ行為を行うことを深刻にとらえていないケースが少なくないです。
反面、被害者にとっては一生の傷となることも多いです。
学校内のいじめを「いじめ」という言葉で片付けてしまわない。
犯罪に当たるいじめ行為に対しては「いじめ」ではなく「犯罪」という言葉を使うべきです。
人のものを盗み、人を傷つけ、人を貶める犯罪行為は今まで学校内というだけで見過ごされてきたことも多々あると思います。
犯罪行為は犯罪行為です。いじめではありません。
犯罪行為は警察に相談する。
もし、犯罪に当たるいじめ行為は警察に相談するという認識が広まれば、同様の行為を行う者たちへの抑止力にもなるはずです。