届かないかもしれない支援から届く支援へ
地球上には様々な問題が山積しています。
貧富の差は縮まるどころか、日々拡大しています。
地域間、国家間での収入格差は貧困問題にも発展し、優雅な暮らしをする人々と飢えに苦しむ人々が同時に地球上に存在しています。
ある地域では食べ物が大量に廃棄され、一方では十分な食事を取ることが出来ない地域もあります。
環境問題は、人間以外の多くの生物にも影響を与えています。
絶滅を危惧される種も2万を超えており、一年間に絶滅する種の数も年々増加しています。
国連では、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)が2015年9月の国連サミットで採択され、SDGsの17の目標として貧困や平等な教育、男女平等などが掲げられています。
日本でもこうした地球上の問題への意識も高まっていて、街のいたるところに募金箱が置かれています。
とくに近年は地震や台風といった大規模な自然災害が発生し、支援を募る募金活動も多く行われています。
こうした募金には「義援金」と「支援金」の2種類があります。
義援金は、日本赤十字などを通して対象となる自治体に届けられて、配分委員会などで配分が検討されて被災者に届けられます。
テレビなどで募集されている募金の多くがこの形で、日本赤十字などに集約されて届けられます。
一方、支援金はNPOやクラウドファンディングなどを通して集められて、被災地などを支援する活動に使われます。
いずれの募金も適切に役立てられていると思うのですが、募金がどのように使われているのか、必要な方の支援に役立てられているのかという点でやや不透明な感じを受ける方も少なくありません。
たとえば、中東・アフリカイスラム圏の一部では、女性は男性が食べた残りを食べる習慣があるため、支援物資が適切に分配されないという問題が発生します。
https://readyfor.jp/projects/CARE
こうした問題をクリアにするため、現地に出向いて女性向けに別途食料支援を行うなどの、きめ細かな支援活動も行われています。
赤十字などによる地域全体への大規模な支援も必要ですが、こうした文化や習慣を考慮した支援活動も重要です。