良い匂いの感じ方は人によってちがうということ
富士山は美しい山だ。
そう感じる方は多いです。
古くから絵画の題材としても描かれていて、葛飾北斎も浮世絵に描いています。
富士五湖周辺や新倉浅間神社などの富士山の撮影スポットには、日本人だけでなく世界中の外国人の方も訪れています。
ただ、すべての方が富士山を美しい山と感じているとは限りません。
登山の遭難で身近な人を亡くした方は、富士山を見て悲しいと感じるかもしれません。
時代を遡れば、富士山噴火の大災害に巻き込まれた方も多くいます。
そうした方々にとっては富士山は恐ろしい恐怖の山と言えます。
きれいな海についても同様です。
津波や水難事故の経験を持つ方々にとっては耐え難い感情をよみがえらせる風景かもしれません。
このように人の視覚による感じ方は人それぞれです。
ある人にとっては美しい物が、別の人にとってはそうではないというケースは少なくありません。
嗅覚についても同様です。
ある人にとっては良い香りでも、別の人には悪臭でしかないということも多くあります。
とくに、過度に香水を香らせて公の場に出る方をたまに見かけますが、一定の割合で周りを不快にさせているということに気づいていない方も多いです。
レストランや電車の車内など、臭いの逃げ場がないスペースでは、嫌いな人にとっては過度な香水は拷問でしかありません。
トイレの匂いと同様なレベルで嫌う人も多いです。
臭いの場合は、視覚のように目をつむることでも避けられません。
ただ、粛々と臭い続けます。
実際、化学物質過敏症として人体に影響が出ることもあり、香害として深刻な影響がある場合もあります。
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これまで公共のマナーとして浸透してこなかった臭いの問題への意識は今後改善されていくべきだと思います。